HAZAI ZAFTIG INSTRUMENTS

Hand Zaftig Instrumentsができるまで
　端材という社会的にムダなもの、不要なものと位置づけられたモノから、どのような新しい価値を生みだすことができるのか。端財アップサイクルプロジェクト「etsaw」として、大阪大学でスタディが続けられているこの課題に、Tiedとshleepsの辻 凡人が取り組み、生まれたものが「Hand Zaftig Instruments」です。
　私たちは、音楽という形をもたない価値を端材からつくりだすことを目指しました。有形の端材から無形の音楽へ、これをひとつのコンセプトに多くの端材と向き合いました。「音を奏でる」という、これまで端材に求められていなかった新たな目的を設定するだけで、端材の見え方は大きく変わっていきました。このことに私たちは驚きと喜びを感じながら、新たな音を求めて、端材たちの組み合わせをスタディしていきました。こうして、楽器群「Hazai Instruments」をつくりだし、ここから奏でられる個性的な音の断片をあつめ、ひとつの音楽として「Hand Zaftig Instruments」が生まれました。
　この音楽は私たちの試みのひとつの結果でしかありません。さらなる音の断片、ユニークな音楽が奏でられることを、私たちは期待してやみません。
Tied + 辻 凡人