商品紹介product
velo pique-nique
家具 移動式テーブル
頂いた端材を再び輝かせるためには自分に何ができるだろう?そもそもアップサイクルってなんだろう?初めは自分の中で試行錯誤が続きました。ああでもない、こうでもないと、自分の中で納得できずに時間ばかりが過ぎていく苦しい時間でした。普段なにげなく使っている『もの』を、別の角度から見てみること、別のものとして想像することに不慣れだったのです。スケッチブックとにらめっこの日々。なんとも腑に落ちないこの感じは何だろう。
そんな悶々としていた中で、師匠に、「ママチャリでやったらどないやろか」というアドバイスをいただいたのです。持ち主がいなくなっているような放置自転車はいたるところにあるし、これをもう一度使えたら、それは放置自転車という、社会全体での問題の解決につながる。モヤモヤしたものはなくなりました。
そこからは自転車の手配とデザインに注力することができました。手配は急だったこともあり、自治体から頂くことはできなかったのですが、FBなどで呼びかけたらたくさんの方が寄贈を申し出てくださいました。大阪大学のある吹田市から、師匠の工作所のある東大阪市までママチャリを漕ぐ苦行などを経て材料集め完了です。デザインに関しては、師匠との協議を重ねて、シンプルだけど人目を引くものに仕上がりました。
リヤカーのように移動して、片方の車輪をジョイントしてテーブルとして使う。
新しい春の空間を、velo pique-nique と共に創る、という提案です。
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吹田市から東大阪市への移動
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解体してパーツごとに利用することに決定。
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解体してパーツごとに利用することに決定。
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組み立てて試作。いろいろジョイント!
講座を終えて
大阪大学経済学部経済経営学科2回生 中野 智哲
端材をベースにして商品立案から発売に至るまでのプロセスを実際に体験できる授業があると友人から聞いたのが、この授業を履修したきっかけです。
そんな授業があるのか!と、衝撃を受けました。受講してみると、正直思ったよりもしんどかったです。いままでの勉強によくある、コツコツ進捗していくスタイルではなく、アイデアのひらめき次第で一気に完成まで進んでカタチにしていくというスタイル。うまくいかなければ、ずっと同じ段階をうろうろ。2単位のボリュームじゃないだろ!とかいろいろ思ったりもしましたが、でもそれだけに、完成へのステップを進んでいるという感覚が生じる時はやりがいを感じました。
いい意味で、10月に考えていたのとは全然違う商品を作ることができました。半年という短期間でこんなに素晴らしい商品ができたのは、徳田さんはじめ、この授業に関わってくださったプロフェッショナルの方々、授業中にたくさんアイデアをくれた学生の仲間のおかげです。お世話になりました。ありがとうございました。
濱田先生、この授業は理論先行型の多くの阪大生に、いろいろな考えに触れさせることができる素敵な授業だと思いました。来年度からも頑張って続けていってください。